母の日に

朝方、母上と顔を合わすなり、「あんた、母の日なんだから魚でも釣ってらっしゃい」と言う。母上の一喝に逆らえず、晩飯の魚を献上品とすべく竿を出す事にしました。
天気は快晴で「釣れるんかいな」と思いつつも、新たに毛バリを３つ巻いて得意？の九頭竜川水系へ。
幸い、先行者はいなくて独り占めができたので、気合を入れて釣っていく事にしました。
振り込み始めるとすぐに反応があったので、丹念にポイントを攻めていったところ、毛バリを見切られる事も多かったのですが、「予測の釣り」がやたらに冴えて、まぐれですが軽くツ抜けしてしまいました。
何とか晩飯はキープできたので、リリースしながら釣っていく事しばらく。
とある淵で底からグルンと来たので合わせたところ、強烈な引き。引きと大きさからすぐに尺物とわかりました。淵中を泳ぎまくるのでやり取りに大変でしたが、我が相棒の「精魂　源弓　中硬　１３尺」が粘り抜いてくれた事もあり、どうにか釣りあげる事に成功♪。見ると朱点がなかったので、銀毛化したヤマメだと思います。
鼻は曲り３６センチという最高の献上品が手に入った事を川に感謝して納竿。
尺物は刺身にして、他は塩焼きやてんぷらにして食べました。いやぁ〜美味しかったです。
食べ終えると母上が「あんた、また大きいの釣ってらっしゃい！」と言う。
無理だっての・・・

取材：京都北山テンカラ会  齊藤　修