釣行日 場所

2005年5月21・22日 九頭竜川

トンビにご用心

    会長より、九頭竜の山小屋に行くのでどうですか、とのお誘いがあり、子供を同居の両親に預けてみどりと二人で1泊の釣行です。

土曜、まずは真名川、真っ昼間のピーカンの天気に少し濁った水ながら、ここと狙ったポイントであまご、ヤマメ、イワナ、大物は出ませんでしたが太った魚の引きを楽しめました。しかしダム下から車までの帰り道が長くてバテ気味。

次は本流に。ここ一番の絶好のポイントで流芯に捨て針を打つと手前の緩流で小さなライズ、水面の逆引きで狙うと24cmの太ったあまご。ここでこのサイズが出るのなら、と流芯の白泡の下に毛鉤を沈め、捕食ポイントを予測して毛鉤をスイングさせて誘う「脈釣風心眼誘い釣り?」で数投目、大物の手ごたえ。慎重に弱らせながら寄せると走ってジャンプ、岸の岩のすきまに自らひっかかったのは27cmの幅広あまご(みどりも24cmのシラメ戻りの小顔の太ったあまごを、写真はみどりが携帯電話で撮影したものです)。

日曜は降ったり止んだりの釣り日和、小屋の前で会長の竿さばきを勉強し、新着のナチュラルアート5:5の竿にP2ライン、柔らかくて竿先が少しぶれますが良く飛び、イワナが一つの流れ込みで3連続ヒットで計6匹(次回の楽しみのためにリリース)。

ブランチを取って大野の龍仙橋へ。風が強いので7:3のブラッカートにパーフェクトラインに変更。成魚放流交じりで20cm以下はリリースしながら私が4つ、みどりが2つ。河原に魚を出して捌きながら、おなかを洗った魚をスーパービクに放り投げると袋から外れ、「こんなとこに置いていたらカラスにやられてしまうな」と笑いながら話していると、いきなり旋風、褐色の物体が音も無く私とみどりの真ん中(1-2mほど?) を通り抜け、次の瞬間ばさばさと羽音を立てて飛び去っていきました!びっくりしてみると見上げるとトンビ。なんと両足に1匹づつ、それも大きい方からあまごをつかんでいます。「トンビに油上げ(あまご)さらわれた」を地で行ってしまいました(^^; 人を恐れぬこの仕業、きっとこれまで何回か釣人から魚を奪った確信犯でしょう。

3時の集合前に新しいところをもう1ヶ所寄り道、どんぶかの間の100mほどの短い瀬。岩陰に隠れて毛鉤を流れの脇に打ち込むとゆっくりと出てきたのは23cmの幅広あまご。次に横から良い流れに打ち込み、水面では出ないので沈めて誘うと瀬尻でゆっくりと大きなのが上がってきました。確実に合わせ、昨日よりは小さいので水面まで出してから郡上流の引き抜き(28cmまで抜いた実績あり)、25cmのシラメ戻りの幅広あまご、下の堰堤ダムから遡上してきたのでしょう。みどりも良型あまごを2つ釣っていました。今度はトンビに持っていかれないように回りに気を配って捌きます(^^;

この時期の九頭竜川は大物が釣れるので楽しみです。しかも二人とも2日連続でツ抜けは、これまでの新記録。子供を見てもらった両親に感謝し、囲炉裏で焼いたあまごを食べてもらいました。

教訓 「九頭竜川では鳥にご用心」 味を占めたカラスやトンビがあなたの釣果を狙っていますよ!

竿+ライン:
ニッシン Black Art3.6m 7:3 & 冨士流 パーフェクトライン3.6m
Natural Art 3.6m 5:5 & 冨士流 P2ライン 3.6m
ハリス: 呉羽化学 シーガーエース フロロカーボン 0.8号 1.8m
針: 逆さ毛鉤 ヘンネック・ライトブラウン #13(TMC102Y)

 
   
   
     

取材:京都北山テンカラ会  高羽 浩

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