釣行日 場所

2005年5月29日 釜無川水系 塩川

山梨遠征の思い出

  1 支流の小森川の魚影を楽しんだあと本流の塩川も竿を出してみました。
今回の山梨遠征のプラン作りから大変役にたった町の書店で手に入れた「関東周辺 渓流釣り場ガイド」(成美堂出版)1200円は大変役立ちました。東京、埼玉、群馬に始まり新潟、山形、福島、長野、岐阜と車で遠征時に交通なども書かれて、地元の漁協の放流箇所をよく知っているライターのおかげか橋や流れの変化のポイントを車で移動しつまみ食いしながら全域を楽しめるよう案内してあります。今のところ何箇所か回った山梨県の川では実際とよくマッチした状況で役立つと満足しています。それにしても東北から岐阜までをテリトリーとした関東圏の渓流ファンには頭が下がります。今回の釣行でそんな釣り人に実際にこの川で出くわしました。それがテンカラ師となれば話しが弾むはずです。
東京都内の目黒に在住の石井さんはテンカラ専科の釣師でした。川からあがったとろで立ち話となりました。気をよく山梨の川の状況や周辺の河川にはじまり、ご自身のテンカラの話もきかせていただき自作のテーパーラインまで見せていただきました。やはりこの釣師さんも「現代テンカラ」を手にしお読みになっているとのことで、年1回の講習会などの活動や現在の冨士氏の釣技などの話にも興味をもたれていました。一緒に竿は出しませんでしたがp2ラインと自作毛ばりを交換していただき別わかれましたがさわやかなテンカラ師でした。
本流は小森川との出会い、平橋、仁田平橋の中流域を車で橋の上下をつまみ食いしました。前評判ではあまり期待できないとのことでしたが3つ、4つずつ顔見ることが出来、週末の日昼にもかかわらず楽しめました。中流域も渇水状態がひどく流れの弱いところは藻が腐ってブヨブヨと漂っています。それでも支流で目にした稚魚のむれと小中型の逃げ去るのはよく目にし放流事業の成果を感じました。早朝に先行者が入りかなり時間もたったのか自然な魚の反応に意外さを感じました。
水が減ればおのずと水量のあるところが魚の付き場と明確になり、水温も安定し活性さえあれば探り易い状況で、5月下旬の山梨は日中でも虫のわく状況でいいタイミングのようでした。但し水位が低く流れが分流していて分かり安くなったポイントや底石までみえる連続した落ち込みも釣姿や毛ばりを見破られないことが第一条件で、こんなときはアプローチと静かに毛ばりを着水させるのように集中し工夫することにしています。
開けた流れということもあり4.5mラインも選択しですが、3.6m,5:5調子の竿に3.3mの4号必釣ラインで、静かにふんわり毛ばりを落とすためのタックルシステムを最近気にいっています。ポイントとの距離は竿をまっすぐ突き出し限界まで手を伸ばし最大竿とラインが一直線になるまで釣れる範囲とすることでカバーしています。それよりも静かに毛ばりを落とすことと低く姿勢を落とし悟られないことを優先します。そんな時0,8号のソフトなハリスがよく合うと気に入っています。少し水量があり「よれ」で川底が見えないポイントは誘いも効果がありました。本流れで行う大胆な誘いの動きでなく、真横から川に姿勢を極低くして近付ければ、上流側に倒し気味の穂先が毛ばりにドラグをかけ誘うというものですが、狭い範囲で毛ばりを止めたりスピードを調整して流したりする程度です。あまり引っ張らずにラインの重さで行うのが良いようです。もともと規模の小さい川ですので大きなアクションでなく小さなスポットで毛ばりを「ちらりと魅せる」ことが出来れば神経質ななった魚もじらされ我慢できずに飛び出す場面がありました。
中流域は早期からいいようですが鮎師ずっと下流で竿を出していることから雨後やまずめ時にはまだいい釣りが出来そうです。

データ
・5月29日
・ 晴れ 気温21度 水温16度
・ 竿 冨士流 3.6m 5:5調子
・ DAN 必釣ライン 3.3m 4号
・ ハリス DAN 翠渓 0.8号 1m
・ 毛ばり「パートリッジ逆さ、クリーム色」


写真2
1、 都内にお住まいのテンカラ師「石井さん」と打ち解け話がはずみました。
2、 小森川と塩川の出会いのポイントです。夕方のライズ狙いが面白そうです。
3、 平橋の上下流とも、荒瀬と緩和帯が交互にいいポイントとなり連続しています。
4、 渇水ですがこのポイントで流れのよれ狙いで誘いが効き3連続ヒットなりました。
5、 本流のアベレージサイズはこんなものと平均していました。アマゴばかりでした。
6、 渓流釣りガイドは丁寧な解説ではずれの情報がありません。助かりました!!
 
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取材:京都北山テンカラ会  清川 桂史

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